【下濵美久展―SATORI―】
2022/3/7 〜12 GINZA GALLERY Q
今回は、作家が悟りを開く過程を描いた展示である。
左「SUN DECISION―太陽の決断ー」
中「SATORI―大日如来―」
右「THE SUN―神々の還る場所ー」
(全て 1,620×1,620mm)
「SATORI―大日如来―」
2022年制作
カンバス、アクリル絵具、レジン、メディウム、顔料、紙、発泡スチロール
邪気は弾き返し、調和された愛の光へ溶けてゆく。
分断された世界は、やがて1つへ溶け合う。
人類の目指す悟りの境地。
作家のオーラカラーである浅葱色・ゴールド・白で統一
太陽と女性の子宮内のような海の中をモチーフに
目覚め・悟りまでの状態変化を空間で表現。
「SATORI―時間ー」
2022年制作
カンバス、アクリル絵具、レジン、顔料、メディウム
1,620×1,940mm
悟り(目覚め)の光景。
階層化されたパラレル世界を上下する私達、
人生の時間は諸行無常に流れる
存在する個は全て同一の繋がった光(魂)である。
個から抜けた領域から幽体離脱して見た自分は幻想であった。
時間さえも物質意識に見えた体験を描いた。
「WATASHI―大日如来―」
2022年制作
木製パネル、カンバス、アクリル絵具、金箔、レジン、顔料、メディウム
333×333mm
私たち人間には、世界は反転してみえる。
自我が神(愛)で周りがエゴ(カルマ)だと認識してしまうが、
真実は自我がエゴ(カルマ)で周りが神(愛)である。
仏教の真言宗の曼荼羅は、森羅万象宇宙である大日如来が分離した私達一体一体に、
太陽と同じエネルギーである大日如来の魂が宿っている。
カルマを脱いだ私達は太陽となり神の意識である宇宙と同化する。
ワーグナー作曲「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を聴き、
金箔で大日如来の魂を描く。
「SUN DECISION―太陽の決断ー」
2021年制作
カンバス、アクリル絵具、メディウム
1,620×1,620 mm
作家は海を旅するダイバー兼サーファーであり、
滞在した伊豆諸島新島での過酷な波と強い太陽が啓示するものは
決断・行動力である。
「THE SUN―神々の還る場所ー」
2021年制作
カンバス、アクリル絵具、メディウム
1,620×1,620 mm
過去や雑念を捨て瞑想中に見えた世界は、太陽の光だった。
抽象表現主義のジャクソンポロックのように
外側は行動的なエゴを箒で描き、
内側の円内は湯船に浸かった時に感じた愛の感覚を、
対極している人間の愛を表現。
「Ήλιος, ο θεός του ήλιου―太陽神ヘリオス―」
2021年制作
カンバス、アクリル絵具、メディウム
333×333mm
ギリシャのイカロスの童話のように太陽の美しさに共鳴した。
「Wake up to love―上昇気流―」
2021年制作
カンバス、アクリル絵具、メディウム
1,167×1,167mm
上昇気流のように物事が滞りなく運び、
天に委ね流され愛に気付きなさい、という天の声を聴いて描いた。
上「神々Ⅱ」
2022年制作
カンバス、アクリル絵具、レジン、顔料
450×345mm
階層化された地球が次元上昇した光景。
映画ニューシネマパラダイス「愛のテーマ」を聴きながら描く。
「神々Ⅰ」
2022年制作
カンバス、アクリル絵具、レジン、顔料
450×345mm
幼い頃から描きたかった天使が舞い降りたような水の波紋。
人の魂が繋がった次元上昇した地球を表す。
本来地球は楕円形をしている。
「Galactic cradle―銀河の揺り籠―」
2022年 制作
カンバス、アクリル絵具、レジン、顔料
910×910mm
宇宙に優待離脱して女神の愛の中で踊っている感覚で
手が無意識に動き、涙が溢れた作品。
【個展】「下濵美久展―SATORI―」
2022年3月7日 (月) 〜12日 (土)
11時〜19時 (最終日は17時まで)
ギャラリスト 上田雄三
【STATEMENT】
2022年1月29日悟り(目覚め)の体験をした。
今回の個展では、下濵美久が悟りに至るまでの過程を視覚化した啓示の展示となっている。
目覚めの光景とは、自我(下濵美久)が幻想(役柄)だという真実と、この宇宙を構成する全てが同一の存在(光)であるという、過去・今・未来(死んだ意識と産まれる前の意識)が同時に存在する大河の流れを上から鑑賞している神(愛)になっている体験である。
悟りの光景とは......
【会場】
〒104-0061 東京都中央区銀座1-14-12 楠本第17ビル 3階
◆「 銀座一丁目駅 」
有楽町線 11番出口より 徒歩1分
(他路線の行き方)
◆「 東銀座駅」
日比谷線 / 都営浅草線 A8出口より 徒歩3分
◆「 宝町駅 」
都営浅草線 A3番出口より 徒歩3分
◆「 銀座駅 」
銀座線 / 丸ノ内線 / 日比谷線 A13番出口より 徒歩5分
◆「 京橋駅 」
銀座線 2番出口より 徒歩7分
※ 駐車場はございませんので、近くのパーキングをご利用くださいませ。
【STATEMENT】
2022年1月29日悟り(目覚め)の体験をした。
今回の個展では、下濵美久が悟りに至るまでの過程を視覚化した啓示の展示となっている。
目覚めの光景とは、自我(下濵美久)が幻想(役柄)だという真実と、この宇宙を構成する全てが同一の存在(光)であるという、過去・今・未来(死んだ意識と産まれる前の意識)が同時に存在する大河の流れを上から鑑賞している神(愛)になっている体験である。
悟りの光景とは、マズローの欲求に例えると自己実現(自我を表現したい欲求)→自己超越(世界と繋がりたい欲求)→目覚めの光景を見た後→自己消滅(自我のエゴを脱ぎ捨てたい欲求)を超えた後に訪れる。その先の悟り(涅槃)と呼ばれる人類限界値の高次元の魂となり、生まれ変わりの終わりとなる。大日如来(仏陀)と同じ領域である。
そこに至るまでには、人々を悟りに導く役目があり、作品鑑賞者の目覚め・悟りを目的とした展示である。
下濵美久の絵画は、従来の絵画の手法を壊す具体美術協会(日本における抽象表現主義)と後期印象派ゴッホの絵具の盛り上げに強い影響を受けている。絵の具という物質がなぜ存在するのか、物質・時間・数という分断された概念を人はなぜ認識しているのかという、地球・社会・時代への強烈な問いかけである。
ルーチョ・フォンタナが「空間概念、期待(1961)」でキャンバスに切り目を入れて世界の見方を問いたように、下濵美久はキャンバスを重ね、素材で画面を仕切り、世界が分断されている様子を問いかけた。
同時にレジンを流し込み世界が1つに溶け合う様子を、抽象表現主義ジャクソン・ポロックのように瞑想音楽を聴きながら無意識で絵の具を盛り上げている。分断と統合を表現している。
愛は、すでに全てを愛していました。
自分は幻想でした。
私達の正体は、神の化身、
ひとつの愛だったのです。
愛されてよかったのです。
全ての人・物へ感謝申し上げます。
2022年 吉日 下濵美久
過去の展示
【GIFT 展】WHAT CAFE 寺田倉庫
【Sun Decision ―下濵美久展―】Indepent Tokyo 2021、東京ポートシティ芝浦 浜松町館